「宅建に合格した!…で、次は何を取ろう?」

合格直後のテンションで「次の資格」を探し始める人は多いです。行政書士、FP、賃貸不動産経営管理士、マンション管理士……候補は山ほど出てくる。

でも先に結論を言わせてください。

「次の資格」を決める前に、まず「何のために取るのか」を決めた方がいいです。

私自身、FP3級→FP2級→宅建と段階的に資格を取ってきました。その過程で行政書士や賃管士も検討しましたが、結局受けていません。

理由はシンプル。「取った後に活かせるイメージが湧かなかったから。」

この記事では、実際にFP2級→宅建の順で取得した私の経験をもとに、目的別に「次の資格」の選び方を整理します。

この記事を書いた人
  • 2024年度宅建試験に独学で一発合格(自己採点45点/合格点37点)
  • FP3級→FP2級→宅建士を段階的に独学取得
  • 工場勤務15年以上・子育て中のパパ(娘2人)
  • 宅建×FP2級を副業ライターの武器にして月5〜8万円(ダブルライセンスの詳細はこちら

この記事でわかること

  • 宅建の次に取るべき資格を「目的別」に整理
  • FP2級・行政書士・賃管士・マン管の比較表
  • 具体的な案件例・収入イメージ(副業・独立別)
  • 各タイプ別「今すぐできること」
  • 「資格を取ること」よりも大事なこと(実体験)

「次の資格」を考える前に、自分のタイプを確認しよう

宅建 次の資格

まず3つの質問に答えてください。

Q1. 今の職場(or今後の職場)で不動産業務をしている? → Yes → C. 不動産業界派(賃管士・マン管)が有力

Q2. 独立して事務所を開きたい、または将来的に考えている? → Yes → B. 独立派(行政書士)が有力

Q3. 今の仕事を続けながら、副収入を月3万円以上作りたい? → Yes → A. 副業派(FP2級)が有力

どれも「Yes」に当てはまらない場合、今は資格より実務(副業や転職活動)を優先した方がいいかもしれません。理由は最後に書きます。

「次の資格」を決める前に:目的を3つに分ける

宅建 次の資格

資格選びで一番やってはいけないのは、「なんとなく次も取っておこう」という発想です。

資格の勉強には数百時間かかります。その時間を使って「何を実現したいのか」が決まっていないと、合格しても使い道がない。

宅建合格者の「次」は、大きく3つの方向性に分かれます。

目的おすすめ資格理由
A. 副業で稼ぎたいFP2級宅建と掛け合わせて案件の幅が広がる
B. 独立・開業したい行政書士宅建との相性◎。法律系の独占業務
C. 不動産業界で昇進したい賃管士 or マン管宅建との試験範囲が被り効率的

まず自分がA・B・Cのどれなのかを決めてください。 それだけで、次の資格は自然に決まります。

【A. 副業派】宅建×FP2級が最強な理由

宅建 次の資格

副業で稼ぎたいなら、次に取るべき資格はFP2級一択です。
宅建との相乗効果が最も大きく、勉強時間も3〜4ヶ月と現実的だからです。

実際に私はFP2級→宅建の順で取得し、文字単価を0.5円から2.0円超まで引き上げることができました。

「お金×不動産」という需要の大きい2分野をまるごとカバーできるのが、この組み合わせの強みです。

私がFP2級を選んだ経緯

実は私の場合、FP2級が先で宅建が後です。

もともとFP2級をゴールとして目指していました。でもFP2級の勉強をしていて、「不動産」の分野が全然苦じゃなかった。むしろ面白かった。

そこで「不動産の勉強が苦じゃないなら、宅建もいけるんじゃないか?」と思って受験を決めました。FP3級→FP2級と合格してきた自信もあったし、段階的に積み上げてきた成功体験が宅建への挑戦を後押ししてくれた。

FP2級で副業の幅が広がった

FP2級を取った後、投資系の案件に応募して受けられるようになりました。 文字単価は1.5円くらい。

その後、宅建を取ったことで不動産系の案件にも応募できるようになり、文字単価は2.0円に。

段階受けられる案件文字単価
資格なし一般ジャンル(美容・グルメ等)0.5円
FP2級取得後+投資・保険・家計系1.5円
宅建取得後+不動産・住宅ローン系2.0円

宅建とFP2級の組み合わせは、「お金×不動産」という需要の大きい分野を丸ごとカバーできます。 副業で稼ぎたい人には、この組み合わせが一番コスパがいいと思います。

具体的にどんな案件が増えるのか

「幅が広がる」と言っても、ピンとこない人もいると思うので具体例を出します。

FP2級だけで受けられるようになった案件(実体験)

案件ジャンル内容例文字単価記事単価の目安
投資・資産運用NISAの始め方、インデックス投資の解説1.2〜1.5円3,000文字で3,600〜4,500円
保険生命保険・医療保険の選び方比較1.5円前後3,000文字で4,500円前後
家計・節約住宅費の見直し、固定費削減1.0〜1.5円3,000文字で3,000〜4,500円

宅建を加えて受けられるようになった案件(実体験)

案件ジャンル内容例文字単価記事単価の目安
住宅ローン変動・固定の比較、審査通過のポイント2.0円前後3,000文字で6,000円前後
不動産購入マンション・一戸建ての買い方、重要事項説明の読み方2.0〜2.5円3,000文字で6,000〜7,500円
火災保険・賃貸賃貸の初期費用、火災保険の選び方1.5〜2.0円(※)3,000文字で20,000円の依頼実績あり

※ 記事単価で発注される案件は文字単価換算で6円を超えるケースもある。

案件の探し方として私が使っているのは主にランサーズミライトマッチです。ランサーズは幅広いジャンルがあり応募しやすい。ミライトマッチは不動産・金融系の専門クライアントが多く、単価が安定しています。

FP2級の勉強時間

宅建合格者なら、FP2級は3〜4ヶ月(200〜300時間)で合格可能です。

宅建の「不動産」分野がそのままFP2級に活きるので、勉強時間を大幅に短縮できます。6科目中1科目はほぼ復習で済む計算です。

✅ 今すぐできること(副業派)

  1. FP協会の公式サイトで試験日程を確認する(年3回実施)
  2. ランサーズで「FP 不動産」と検索して案件を見てみる → 今どんな案件があるかをつかむだけでいい
  3. 参考書を1冊だけ買う(「みんなが欲しかった!FPの教科書2級」あたりが定番)

今日この3つをやれば、3〜4ヶ月後の自分の動き方がかなりクリアになります。

【B. 独立派】行政書士は宅建の知識が活きる

宅建 次の資格

独立・開業を目指すなら、行政書士が最も相性のいい選択肢です。
宅建で学んだ民法の基礎がそのまま試験に活きるうえ、取得後は「宅建業免許の申請代行」や「相続手続き」など不動産に絡む独占業務を担えるからです。

ただし勉強時間は600〜1,000時間と宅建の2〜3倍。「独立するかどうか」が決まっていない状態で始めると、その時間が無駄になるリスクがあります。

取る前に、自分が本当に独立を目指しているかを先に確認してください。

宅建→行政書士はゴールデンルート

行政書士は「法律系の独占業務」を持つ資格で、宅建との相性が非常に良いです。

共通点内容
民法宅建で学んだ民法の基礎がそのまま使える
行政法宅建の法令上の制限と考え方が似ている
独学可能独学で合格している人も多い

宅建で民法の基礎を身につけた人なら、ゼロから始める人よりも大きなアドバンテージがあります。

独立した場合の収入イメージ

行政書士×宅建の組み合わせで独立した場合、代表的な仕事は以下のようなものです。

業務1件あたりの報酬目安
宅建業免許の新規申請代行5〜10万円
農地転用許可申請8〜15万円
相続関連(遺産分割協議書作成など)10〜30万円
建設業許可申請8〜15万円

不動産売却に伴う相続手続きは、宅建の知識と行政書士の業務が重なるため、「不動産会社からの紹介」という形で安定した案件につながりやすいとされています。

ただしこれはあくまで「独立してうまくいったケース」の話です。資格取得後すぐに稼げるわけではなく、営業力や人脈が必要になる点は忘れないでください。

ただし難易度は宅建の2〜3倍

正直に言うと、私は行政書士を検討したけど、受けませんでした。

理由は2つ。

① 副業・発信との両立が無理だと判断した

行政書士の勉強時間は600〜1,000時間と言われています。宅建の2〜3倍。朝4時に起きて2時間勉強しても、1年〜1年半かかる計算です。

その間、副業ライターとしての仕事やブログの発信を続けるのは現実的に厳しい。子育て中であればなおさらです。

② 取った後に活かせるイメージが湧かなかった

これが一番大きな理由です。

行政書士を取っても、私の場合は独立するつもりがない。副業ライターとして使うには、宅建+FP2級で十分すぎる武器がある。

資格ばかり取っても、使い道が決まっていなければ「飾り」になるだけです。

もし行政書士で独立を考えている人なら、宅建→行政書士は間違いなく強い組み合わせ。でも「とりあえず取っておこう」なら、その時間を副業の実務に使った方がいい。これが私の正直な結論です。

子育てが落ち着いたら、また検討してもいいかなとは思っています。

✅ 今すぐできること(独立派)

  1. 「独立するか・しないか」を紙に書いて決める → ここが曖昧なまま600〜1,000時間の勉強を始めるのはリスクが高い
  2. 行政書士として独立した人のブログやYouTubeを3本見る → 「行政書士 開業 リアル」で検索。現実を知ってから判断する
  3. 独立を決めたら、勉強開始時期を決める → 例:「子どもが小学校に上がったら始める」など、ライフイベントと合わせるのが現実的

【C. 不動産業界派】賃管士・マン管

宅建 次の資格

不動産業界でキャリアアップしたいなら、賃管士が最優先の候補です。
宅建と試験範囲が大きく重なるため、3資格の中で最も少ない追加勉強時間(100〜200時間)で取得できます。

2021年に国家資格化されて以降、管理会社での評価が高まっており、「持っていると昇給・昇格に直結する」職場も増えています。

マンション管理士は難易度が高くニッチな分野ですが、管理組合コンサルを目指す人には強力な武器になります。

賃貸不動産経営管理士(賃管士)

項目内容
合格率約30%(年々難化傾向)
勉強時間100〜200時間
宅建との相性◎ 試験範囲が大きく被る
おすすめな人不動産管理会社に勤務している人

賃管士は2021年に国家資格になったばかりで、年々難化しているため「取るなら早い方がいい」という意見もあります。

私も検討しましたが、不動産業界で働いているわけではないので、取っても活かす場面が少ないと判断して見送りました。

不動産管理会社に勤めているなら最優先で検討すべき

賃管士は現時点では「設置義務」は事務所ごとに1名の「業務管理者」という形になっています。「持っているだけで評価される段階」から「持っていないと昇進できない段階」に移行しつつある資格です。

自分の勤務先に「賃管士の資格手当があるか」「業務管理者の要件になっているか」を人事や上司に確認してみてください。あるなら、費用対効果の高い投資になります。

勉強方法について:宅建の勉強で使ったテキストの「賃貸借・管理系」の章は、そのまま賃管士の試験範囲と重なります。新しいテキストを1冊加えるだけで始められるのが最大のメリットです。

マンション管理士

項目内容
合格率約8〜9%
勉強時間500〜600時間
宅建との相性○ 区分所有法が共通
おすすめな人マンション管理組合のコンサルを目指す人

難易度は宅建より高く、かなりニッチな資格です。不動産業界でキャリアを積みたい人向け。

✅ 今すぐできること(不動産業界派)

  1. 勤務先に資格手当・昇格条件を確認する → 「賃管士 資格手当あり」なら受ける価値が明確になる
  2. 試験日程を確認する(毎年11月実施) → 逆算して6〜8月に勉強開始できるかを確認する
  3. 宅建で使ったテキストの賃貸借の章を読み返してみる → 知識の定着度を確認するだけでいい

資格比較一覧表

宅建 次の資格

宅建の次に取る資格は、自分の目的によって正解が変わります。「みんなが取っているから」ではなく、勉強時間・難易度・宅建との相乗効果を自分の状況と照らし合わせて選ぶことが大切です。

ここで紹介した5つの資格について、その3点を一覧で比較できるようにまとめました。勉強時間はいずれも宅建合格者が独学で取得する場合の目安です。

資格難易度勉強時間宅建との相乗効果おすすめタイプ
FP2級★★☆200〜300h◎ 副業の幅が広がるA. 副業派
行政書士★★★★600〜1,000h◎ 民法の基礎が活きるB. 独立派
賃管士★★☆100〜200h◎ 試験範囲が被るC. 不動産業界派
マン管★★★☆500〜600h○ 一部共通C. 不動産業界派
簿記2級★★☆200〜350h△ 直接の相乗は少ない経理・財務系

表を見て気づくことが2つあります。まず、宅建との相乗効果が「◎」の資格は、いずれも試験範囲や実務が不動産・法律と直結しています。宅建で積み上げた知識が無駄にならないのはこの3つです。

次に、勉強時間は資格によって最大5倍以上の差があります。FP2級・賃管士は200〜300時間以内で狙えるのに対し、行政書士・マン管は500時間を超えます。副業や育児と並行するなら、勉強時間は意思決定の重要な軸になります。

自分の目的に合った資格が表で確認できたら、対応するセクションに戻って「今すぐできること」から動き出してみてください。

正直、一番大事なのは「取った資格をどう使うか」

宅建 次の資格

ここまで5つの資格を比較してきましたが、最後に一番伝えたいことを書きます。

資格は「持っている」だけでは何も変わりません。「どう使うか」で価値が決まります。

私の場合:

行動結果
FP2級を取った→ 投資系の案件が受けられるようになった
宅建を取った→ 不動産系の案件で文字単価2.0円に
副業ライターの武器にした→ 月5〜8万円の副収入

資格を取ること自体が目的になっている人は、少し立ち止まって考えてみてください。

「この資格を取ったら、具体的に何をするのか?」

この問いに答えられるなら、その資格は取る価値があります。答えられないなら、今は実務(仕事や副業)に時間を使った方がいい。

学歴は変えられないけど、肩書きは変えられます。 でも肩書きは「使ってこそ」価値が出る。それが、複数の資格を取って使ってきた私の正直な結論です。

迷っているなら「まず副業1件を取る」

宅建 次の資格

「副業なのか独立なのかまだ決まっていない」

そういう人は、どの資格を取るかより先に、今持っている宅建を使って1件でも案件を取ってみることをおすすめします。

私自身、FP2級を持っていても最初の1件は「0.8円の一般記事」からでした。宅建を取った後も、最初の不動産系案件に応募するまでに2ヶ月かかりました。

資格があっても、使い始めないと「自分に何ができるか」がわかりません。そして「何ができるか」がわかって初めて、「次に何が必要か」が見えてきます。

宅建を持っているだけで、応募できる案件はすでにあります。 次の資格の勉強を始める前に、まずその一歩を踏み出してみてください。

まとめ:資格より先に「目的」を決めよう

宅建 次の資格

宅建の次に取る資格に「万人共通の正解」はありません。自分の目的によって、最適な選択肢はまったく変わります。

「副業で稼ぎたい」「独立したい」「業界でキャリアを積みたい」「まだ決まっていない」

この4パターンに対応するおすすめをまとめました。

あなたの目的次に取るべき資格理由
副業で稼ぎたいFP2級宅建×FPで「お金×不動産」をカバー
独立・開業したい行政書士宅建の民法知識が活きる。独占業務あり
不動産業界でキャリアUP賃管士宅建と試験範囲が被り効率的
 決まっていない まず副業や実務を始める 資格より実務経験の方が価値が出る

表の中で唯一「資格名」ではなく「実務を始める」が入っているのが、この記事で一番伝えたいことです。目的が決まっていない状態で数百時間を使っても、合格後に「で、何をすればいいんだろう」と同じ問いに戻ってきます。

迷っているなら、まず今持っている宅建を使って動いてみる。そこで見えてきた「自分に足りないもの」が、次の資格を決める一番確かな基準になります。

まずは今日中に「目的」だけ決めてください

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