試験が近づくと、勉強とは別の不安が出てきます。

「当日って何を持っていけばいいんだろう」
「会場に着いてから開始まで、何をしていればいいんだろう」

私も同じでした。そして当日、いつもと違うことをして失敗するのが一番もったいないと考えて、朝から終了までの動きを事前に決めておきました。

こんにちは、ゆうです。群馬県の自動車部品メーカーで工場勤務をしながら、独学で2024年度の宅建試験に一発合格しました(自己採点45点/合格基準点37点)。

この記事では、当日の朝4時から試験終了までに私が実際にやったことを、そのまま公開します。開始前に確認して本当に出題された論点や、逆に「これはやらないほうがいい」と感じたことも書きます。

1. 当日のタイムスケジュール(私の場合)

宅建 試験当日

まず全体像です。宅建試験は13時開始、15時終了の2時間です。そして見落としやすいのが、

入室の締切です。

区分入室締切試験時間
一般の受験者12時30分まで13:00〜15:00(2時間)
登録講習修了者(5問免除)12時40分まで13:10〜15:00(1時間50分)

13時開始だからといって、12時50分に着けばいいわけではありません。入室は12時30分で
締まって、そこから試験の説明が始まります。

そして、もし今まさに遅れている方へ。13時30分を過ぎると入室自体ができませんが、
それより前なら可能性があります。間に合わないと思っても、諦めずに会場へ向かってください。

※時刻は受験票の記載が最終的な基準です。手元の受験票で必ず確認してください。

出典:一般財団法人 不動産適正取引推進機構「宅建試験の概要」・「宅建試験のスケジュール」

時刻やったこと
4:00起床。前年度の過去問を1回分、通しで解く
6:00〜家事をしながら、YouTubeの総まとめ講義を聞き流す
11:30頃昼食(軽め)
12:00過ぎ自宅を出発(会場まで車で5分)
12:20教室に着席
12:20〜12:50統計・法改正・3大書面の最終確認
12:50トイレを済ませる
13:00試験開始
15:00試験終了

私は会場が近かったので、この時間配分で回りました。会場が遠い方は、次の章の逆算で調整してください。

会場が遠い人の逆算

会場までの時間家を出る目安
30分以内11時30分
1時間程度10時30分
1時間半以上10時前(昼食は乗り換え駅で確保)

初めて行く大学キャンパスなどは、駅から自分の教室にたどり着くまでに15分以上かかることもあります。交通機関の遅延も考えて、最寄り駅には開始1時間半前を目安にしてください。会場に早く着きすぎて困ることはありません。

2. 持ち物チェックリスト

前日の夜に、このリストを見ながらカバンに入れてしまってください。当日の朝は、想像以上に頭が回りません。

なお、持ち込みの可否は受験票の注意事項が最終的な基準です。年度によって変わることもあるので、手元の受験票に一度目を通してから準備してください(試験の概要はこちら)。

前日の夜に、このリストでカバンに入れる

チェックした状態はこの端末に保存されます。前日に入れて、当日の朝にもう一度開いてください。

これがないと受けられない

あると助かる

0 / 8

上から順にチェックしていきましょう。

チェックした状態はそのまま保存されるので、前日の夜に入れて、当日の朝にもう一度開いて確認できます。

いくつか補足します。

腕時計は本当に忘れないでください。 会場に時計がない部屋もあります。時間が分からない状態で2時間を戦うのは、それだけで不利です。スマートウォッチや音の出る時計は使えないので、アナログの腕時計を用意してください。

鉛筆と消しゴムを2つずつにしているのは、落とすからです。 試験中に消しゴムを落とすと、拾えない位置まで転がることがあります。手を挙げて申し出れば対応してもらえますが、その数十秒がもったいないです。

上着と飲み物については、会場の環境とあわせて会場記事に詳しく書いています。10月中旬は年によって気温がまったく違うので、羽織るものは本当に効きます。

弱点メモは、この記事の4章で詳しく書きます。当日の30分で何を見るかを決めておくための1枚です。

3. 朝にやったこと|前年度の過去問を通しで解く

宅建 試験当日

私は勉強期間中ずっと朝4時起きだったので、当日もいつも通り4時に起きました。 ここは意識して変えませんでした。前日に生活リズムをいじると、体が対応できません。

そして起きてすぐ、前年度の過去問を1回分、通しで解きました。 2時間かけて50問です。

初見の模試を当日に解くのはやめたほうがいいです

ここは強く言っておきたいところです。当日の朝に、まだ解いたことのない模試を解くのはおすすめしません。

理由は単純で、できなかったときに自信をなくすからです。本番の数時間前に「こんなに解けないのか」と突きつけられて、いいことは1つもありません。

一方、すでに解いたことのある過去問なら、取れることが分かっている状態で解けます。手と頭を本番のリズムに慣らしながら、「今日も解ける」という感覚を持って会場に向かえます。

朝にやるのは、実力を測ることではなく、調子を上げることです。目的が違います。

家事をしながら聞き流し

過去問を解いた後は、家事をしながらYouTubeの総まとめ講義を聞き流していました。

正直に書くと、これに学習効果があったかは分かりません。ただ、手を動かしながらでも勉強に触れている状態が、落ち着きにつながりました。試験直前の数時間を何もせずに過ごすと、かえって不安が膨らみます。

昼食は軽めにしました。満腹だと眠くなりますし、緊張していると量も食べられません。

4. 会場に着いてから開始まで|何を見るか決めておく

宅建 試験当日

会場には開始40分前に着席しました。そこから開始までの30分で見たのは、この3つです。

  1. 統計
  2. 法改正点(民法/法令上の制限)
  3. 3大書面(35条書面・37条書面)の記載事項

統計と法改正は、確認してよかった

この30分で一番効いたのが、統計と法改正でした。

宅建の出題は、その年度の4月1日時点で施行されている法令が基準になります(機構のFAQで明記されています)。だから改正があった年は、その論点が新しい出題対象として狙われます。

理由は2つあります。まず統計は、数字を1つ覚えているかどうかで1点が決まる問題です。直前に見た内容がそのまま出る可能性があります。

そして法改正です。私が受けた年は、民法の改正部分が本番で出題されました。 序盤の問題だったと記憶しています。過去問には載っていない論点なので、直前に確認していなければ落としていたかもしれません。

法令上の制限も同じです。私の年は盛土規制法という大きな改正があり、ここは出ると分かっていました。実際に出題されています。改正があった年は、その論点はほぼ確実に狙われます。

統計と法改正は、直前の30分で最も費用対効果が高いと思います。過去問を何周してもカバーできない部分なので、ここだけは直前の確認が効きます。

3大書面は、必須ではなかったかもしれません

正直に書くと、35条と37条の記載事項は、試験日までに確実と言えるレベルまで覚えていました。なので、直前に見る必要はなかったかもしれません。

ただ、最後にもう一度目を通したという安心感はありました。ここは自分の定着度次第です。曖昧なら見る、固まっているなら統計と法改正に時間を回す、という判断でいいと思います。

大事なのは、見るものを前日までに決めておくこと

この30分で絶対にやってはいけないのが、新しいことを覚えようとすることです。

不安な論点を次々と開いていくと、知らないことばかり目について焦ります。開始前に必要なのは、知識を増やすことではなく、落ち着いて座っていることです。

だから、見るものを1枚のメモにまとめておくのをおすすめします。統計の数字、法改正のポイント、自分が何度も間違えた論点。これだけを見る、と決めておけば迷いません。

トイレは開始30分前までに済ませてください。直前は混みます。

5. 試験中の4つのルール

宅建 試験当日

2時間で50問。私が決めていたルールは4つです。

① 解く順番を決めておく

一般的にすすめられるのは宅建業法からです。配点が最大で、条文どおりに解ける問題が多いので、得意科目から入って波に乗れます。

ちなみに私は「法令上の制限 → 宅建業法 → 税その他 → 権利関係」の順で解きました。理由は2つあります。

1つは、直前に確認した内容が残っているうちに処理したかったこと。開始前の30分で統計と法改正(私の年は盛土規制法)を見返していたので、その記憶が新しいうちに法令上の制限を片づけました。暗記科目は時間が経つほど抜けていきます。

もう1つは、問題を行き来する回数を減らせること。この順番なら、問15〜50を解いてから問1〜14に戻るだけで完結します。飛ばす回数が少ないほど、マークシートがズレるリスクも下がります。

どちらでも構いませんが、当日に迷わないよう、順番は事前に決めておいてください。

② 分からない問題は3分で見切る

1問あたりの平均は2分24秒です。1問に5分使えば、その分どこかが削られます。

3分考えて糸口が見えない問題は、いったん飛ばしてください。迷った問題には△を付けておくと、見直しのときにそこだけ再検討できます。

③ マークシートのズレを10問ごとに確認する

答えが合っていても、マークする行がズレていたら0点です。私は本番中、ここが一番の緊張ポイントでした。

問題番号とマーク欄の行が合っているかを、10問ごとに指差しで確認してください。間隔を空けすぎるのは危険です。30問解いた後にズレが見つかったら、消して塗り直すだけで数分が飛びます。残り時間が少ない中でそれをやると、焦って新しいミスを呼びます。

10問ごとなら、ズレていても直すのは数問分です。科目の切れ目とも近いので、区切りとしても分かりやすいと思います。

特に注意したいのが、飛ばした問題があるときです。②で3分ルールを使って問題を飛ばすと、そこからズレが始まります。飛ばした直後は、必ず番号を指差して確認してください。

④ 迷ったら最初の直感を変えない

見直しで書き換えて、正解を消してしまうのはよくある失敗です。明らかな読み違いに気づいたときだけ直す。 それ以外は最初の判断を信じてください。

2択で迷ったときの判断基準は、別記事にまとめています。

6. 当日やってよかったこと・やらなくてよかったこと

宅建 試験当日

私の当日を振り返って、効果があったものと、なくてもよかったものを分けます。

やったこと評価
いつも通り朝4時に起きた◎ リズムを崩さないのが一番
前年度の過去問を通しで解いた◎ 調子を上げられた
直前にカフェインを控えた◎ 2時間トイレに行かずに済んだ
統計・法改正の確認◎ 実際に出題された
3大書面の確認○ 安心材料にはなった
YouTubeの聞き流し△ 効果は不明。気休めとして

カフェインを控えたのは、想像以上に効きました。 私はもともとトイレが近いのですが、2時間まったく尿意を感じずに集中できました。頭をすっきりさせようとコーヒーやエナジードリンクを飲む人は多いのですが、利尿作用があります。緊張でただでさえトイレが近くなる場面なので、水か麦茶にしてください。

7. 試験が終わったら

宅建 試験当日

終わった直後は、解放感でいっぱいだと思います。1年かけてきた人ほど、そうです。

自己採点は、その日のうちにやるか、数日置くかで意見が分かれます。ただ、合格ラインを超えていそうなら、その日のうちに次の準備を始めておくのをおすすめします。

合格発表は2026年11月25日(水)です。今日から38日後です。(正確な日付は機構のスケジュールページで確認できます)。そこから登録の手続きを始めると、宅建士証が手元に届くのは翌年の春になります。合格していた場合にやることを先に知っておくと、動き出しが早くなります。

8. まとめ:当日は「決めておいたことをやるだけ」にする

宅建 試験当日
  • 当日の動きは前日までに決めておく。朝に考えることを増やさない
  • 持ち物は前日の夜にカバンへ。腕時計(アナログ)を忘れない
  • 朝は初見の模試ではなく、解いたことのある過去問を通しで解く
  • 会場は開始40分前を目安に着席。見るものは1枚のメモに絞る
  • 直前30分で一番効くのは統計と法改正。私の年は民法の改正部分と盛土規制法が実際に出題された
  • 試験中は、解く順番・3分で見切る・マークのズレ確認・直感を変えないの4つ
  • カフェインは控える。2時間トイレに行かずに済みます

宅建は年に1回の試験です。当日にできるのは、これまでやってきたことを出し切ることだけです。新しいことを覚える日ではありません。

あとは、決めておいた順番どおりに手を動かすだけです。いってらっしゃい!