「宅建の勉強、1ヶ月で間に合う?」

「今から始めて、10月の試験に合格できる?」

結論から言います。1ヶ月では、ほぼ無理です。

ただし、3ヶ月あれば可能性はある。5ヶ月あれば十分勝負になります。

私は独学10ヶ月で45点(合格点37点、+8点)で合格しました。10ヶ月かけたからこそ余裕を持って合格できたのは事実です。

でも振り返ると、「ここは短縮できた」と思う部分もあれば、「ここは絶対に必要だった」と思う部分もあります。

この記事では、10ヶ月合格の経験をもとに、短期合格の「リアルな限界ライン」をお伝えします。

この記事を書いた人
  • 2024年度宅建試験に独学で一発合格(自己採点45点/合格点37点)
  • 科目別:宅建業法20/20、権利関係12/14、法令上の制限6/8、税その他7/8
  • 工場勤務15年以上・子育て中のパパ(娘2人)
  • 勉強時間は朝4時〜6時の2時間×10ヶ月 ≒ 約600時間

この記事でわかること

  • 宅建に1ヶ月で合格できない具体的な理由
  • 最短何ヶ月あれば合格できるか(月別の合格可能性)
  • 短期合格のための科目別戦略
  • 「やるべきこと」と「やってはいけないこと」

宅建試験とは?(まず基本を確認しよう)

宅建 勉強時間 1ヶ月

宅建(宅地建物取引士)は、不動産取引に欠かせない国家資格です。 「重要事項の説明」「契約書への記名」など、宅建士にしかできない独占業務があります。

試験の基本概要はこのとおりです。

項目内容
試験日毎年10月の第3日曜日
出題数50問(四肢択一)
合格点毎年変動(近年は33〜38点)
合格率概ね15〜18%前後(一般財団法人 不動産適正取引推進機構)
受験資格なし(年齢・学歴・職歴不問)

最新の令和7(2025)年度の試験結果では、受験者数245,462人に対して合格者45,821人、合格率18.7%・合格点33点でした(一般財団法人 不動産適正取引推進機構発表)。

毎年20万人超が受験する、日本最大規模の不動産系国家資格です。

宅建に1ヶ月で合格できない3つの理由

宅建 勉強時間 1ヶ月

「1ヶ月合格」を煽る記事もありますが、正直に書きます。

① 必要な勉強時間は最低300時間

宅建合格に必要な勉強時間は、一般的に300〜400時間と言われています。

1ヶ月で300時間を確保するには、1日10時間。社会人には非現実的です。

期間合計300時間に必要な1日の勉強時間
1ヶ月約10時間(非現実的)
3ヶ月約3.5時間
5ヶ月約2時間
10ヶ月約1時間

私は朝4時〜6時の2時間をメインに、約600時間勉強しました。300時間は「最低ライン」であり、合格を確実なものにするにはそれ以上の勉強時間が必要です。

具体例:平日フルタイム勤務の場合
仮に9〜18時勤務+往復1時間の通勤として、帰宅後に10時間の勉強時間を確保するのはほぼ不可能です。 対して、1日2時間なら「朝6時〜8時」「昼休み30分+夜1.5時間」などに分散できます。 5ヶ月あれば、無理のないペースで300時間に到達します。

② 科目ごとに「慣れ」の時間が必要

宅建の4科目は、それぞれ勉強法も「慣れるまでの時間」も違います。

科目出題数特徴慣れるまでの時間
宅建業法20問暗記ベース。ルールが明確比較的短い
権利関係(民法)14問理解+応用が必要非常に長い
法令上の制限8問専門用語の暗記2〜3周必要
税・その他8問暗記中心比較的短い

特に民法は理解するのに時間がかかります。条文を覚えるだけでなく、「AとBの関係」「CがDに対してできること」を事例ベースで考えられるようになるまで、どうしても時間が必要です。

具体例:民法「代理」の問題がわかるまでの流れ

①「代理」の過去問を解く(最初はほぼ全問不正解でOK)
②解説を読んで「こういうルールなのか」と確認する
③テキストで「代理」のルール全体を読んで整理する
④翌週、同じ問題を解いてみる→まだ解けない問題がある
⑤3周目でようやく問題のパターンが体に馴染んでくる

これが民法の現実です。「問題を解いて解説を読む」を繰り返せば着実に理解は深まりますが、それでも定着には時間がかかります。1ヶ月では、この「繰り返し」の回数が絶対的に足りません。

法令上の制限も厄介でした。見慣れない専門用語が羅列していて、最初は全く頭に入らなかった。 3ヶ月くらいかけてようやく頭に定着した科目です。

具体例:法令上の制限「建蔽率」を覚えるまで

「建蔽率(けんぺいりつ)」とは、敷地面積に対する建物の建築面積の割合のことです。
「この地域は建蔽率60%」などのルールを暗記するのですが、最初は「なぜその数字なのか」すら見当もつきません。
過去問を3年分繰り返すうち、「角地は10%緩和」「防火地域内の耐火建築物は20%緩和」といったパターンが徐々に頭に入ってきます。
これには最低でも2〜3ヶ月かかります。

1ヶ月では、この「慣れ」の時間が絶対的に足りません。

③ 合格点が毎年変わる(ギリギリ狙いは危険)

宅建の合格点は相対評価で、毎年変動します。これは「受験者全体の成績分布に応じて合格ラインを調整する仕組み」で、試験問題が難しい年は合格点が下がり、易化した年は上がります(一般財団法人 不動産適正取引推進機構)。

年度合格点合格率受験者数合格者数
2025年33点18.7%245,462人45,821人
2024年37点18.6%241,436人44,992人
2023年36点17.2%233,276人40,025人
2022年36点17.0%226,048人38,525人
2021年(10月)34点17.9%209,749人37,579人
2021年(12月)34点15.6%24,965人3,892人
2020年(10月)38点17.6%168,989人29,728人
2020年(12月)36点13.1%35,261人4,610人

「35点でいいや」と思っていたら、合格点が37点で不合格。こうなると1年やり直しです。

短期間の勉強では知識が浅く、ギリギリの点数になりやすい。そして合格点が読めない以上、ギリギリを狙う戦略はリスクが高すぎます

最短で何ヶ月あれば合格できる?

宅建 勉強時間 1ヶ月

「1ヶ月は厳しいとわかった。では、実際に何ヶ月あれば間に合うのか?」残り期間ごとに合格可能性を整理します。

月別の合格可能性

結論から言うと、3ヶ月あれば合格の可能性はある。5ヶ月あれば十分に戦える。

理由はシンプルで、合格に必要な最低勉強時間300時間を「無理なく確保できるかどうか」に尽きます。1日に確保できる勉強時間は人によって違いますが、フルタイムで働きながら現実的に続けられる上限は2〜3時間程度です。その前提で残り期間を逆算すると、下の表のような目安になります。

残り期間1日の勉強合計時間合格可能性
5ヶ月(5月〜)2時間300時間◎ 十分間に合う
4ヶ月(6月〜)2.5時間300時間○ 間に合う
3ヶ月(7月〜)3〜4時間270〜360時間△ 戦略次第で可能
2ヶ月(8月〜)5時間300時間△ かなり厳しい
1ヶ月(9月〜)10時間300時間× ほぼ不可能

表を見てわかるとおり、残り期間が短くなるほど1日あたりの負荷が跳ね上がります。 2ヶ月(1日5時間)や1ヶ月(1日10時間)は、時間だけ見れば300時間に届きますが、これは現実的に継続できる量ではありません。さらに、時間を確保できたとしても、各科目の「慣れ」に必要な反復回数を短期間で積むのは非常に困難です。

「いつ始めるか」でその後の勉強の質が大きく変わります。今この瞬間が、一番早いスタートラインです。

5月スタートなら「十分間に合う」

今この記事を読んでいるあなたが5月に勉強を始めるなら、10月の試験まで約5ヶ月あります。

1日2時間 × 5ヶ月 = 約300時間。合格ラインに十分届きます。

5ヶ月スケジュールのイメージ

やること
5〜6月宅建業法を徹底的に固める
7月法令上の制限+税・その他
8月権利関係(民法)の基礎
9月全科目の過去問演習・弱点補強
10月(試験前2週間)模擬試験+間違えた問題の見直しのみ

このペースなら、1日2時間で回せます。睡眠を削る必要もありません。

私は10ヶ月×2時間で約600時間かけましたが、結果的に民法に時間をかけすぎた部分もありました。5ヶ月でも、戦略的に勉強すれば合格は可能です。

「今年は無理かも」と思っている人へ

正直に言います。

1年の重みは、想像以上に大きい。

私はFP2級に合格した後、「宅建も受けよう」と思いましたが、残り6ヶ月では厳しいと判断して翌年に見送りました。

今振り返ると、可能性が低くてもその年に受けるべきだったと思っています。1年先送りにした分、副業で使い始めるのも1年遅れました。

たとえ残り3ヶ月でも、2ヶ月でも、今年合格できる可能性が1%でもあるなら全力で頑張ってほしい。副業にせよ転職にせよ、目的があるなら絶対に受けてください。

ダメ元でも受験する。受けなかったら0%ですが、受ければ可能性はゼロじゃない。

短期合格のための科目別戦略

短期間で合格するには、全科目を均等に勉強してはいけません。配点と効率で優先順位を決めます。

最優先:宅建業法(配点20/50)

短期合格の鍵は、宅建業法で満点を狙うことです。

なぜ最優先なのか
配点が全体の40%(20/50点)
ルールが明確で、暗記すれば点になる
過去問の焼き直しが多く、短期間で仕上がる
ここで18〜20点取れれば、他科目のプレッシャーが一気に減る

私は宅建業法で20/20(満点)を取りました。

具体例:宅建業法でよく出る問題のパターン
  • 「宅建業者は、重要事項説明を〇〇の前に行わなければならない」→○か×か
  • 「媒介契約の有効期間は最長〇ヶ月」→数字の穴埋め
  • 「営業保証金の額はいくらか」→数字を選ぶ

このように、決まったルールを覚えているかどうかを問う問題がほとんどです。民法のように「考える」科目ではないため、暗記量に比例して得点が伸びます。 過去問を5年分解くと「また同じ問題だ」と感じるほど出題パターンが繰り返されます。

10ヶ月かけた中で「絶対に時間をかけてよかった」と自信を持って言えるのが、この科目です。短期合格でも、最初の1ヶ月はすべて宅建業法に使うくらいの気持ちで取り組んでください

次に:法令上の制限・税その他(配点16/50)

この2科目は暗記要素が強く、短期間の詰め込みが点数に反映されやすい科目です。

科目配点私の本番得点短期戦略
法令上の制限8点6/8頻出の数字(建蔽率・容積率)を徹底暗記
税・その他8点7/8過去問3年分を繰り返す
具体例:法令上の制限で必ず覚える「数字」の一例
  • 準防火地域内の耐火建築物→建蔽率10%緩和
  • 用途地域の指定のない区域→建蔽率の上限は都道府県知事等が指定
  • 第一種低層住居専用地域→高さ制限10mまたは12m

これらの数字を過去問で繰り返し確認するだけで、本番でも安定して点が取れます。 「意味を理解してから覚える」より「まず数字を頭に入れる」方が短期攻略に向いています。

専門用語が多く最初は苦しいですが、暗記さえすれば安定して点が取れます。

最後に:権利関係・民法(配点14/50)

短期合格の場合、民法は「満点を狙わない」と決めることが重要です。

権利関係14問の内訳はこうなっています。

分野出題数特徴
民法10問範囲が広く、応用力が必要
区分所有法・借地借家法・不動産登記法(特別法)4問過去問の焼き直しが多い

この内訳を見ると、短期合格の戦略が見えてきます。特別法4問は過去問の出題パターンが比較的安定しているため、3/4は狙える。民法10問は基礎と改正点だけ押さえて5/10を目指す。合計8点が現実的な目標です。

私は12/14点を取りましたが、これは10ヶ月の蓄積があったから。3〜5ヶ月の短期なら、12点は狙わなくていい。

短期戦略:特別法3/4+民法5/10の合計8点を目指す
  • 特別法(区分所有法・借地借家法・不動産登記法)は過去問を繰り返して確実に得点する
  • 民法は「意思表示」「代理」「相続」など頻出テーマの基礎+近年の改正点を押さえる
  • 民法の応用問題・難問は深追いせず、その時間を宅建業法に回す

具体例:民法で「基礎+改正点」に絞るとはどういうことか

✅ やる(基礎):「制限行為能力者(未成年)が親の同意なく契約したら取り消せる」→頻出・シンプル

✅ やる(基礎):「相続の放棄は3ヶ月以内」→数字で覚えられる

✅ やる(改正点):令和2年(2020年)の民法改正で変わった「瑕疵担保責任→契約不適合責任」→改正後の試験で頻出

❌ 深追いしない:「賃貸借契約における転借人の権利義務の例外規定」→難問・出題頻度低

❌ 深追いしない:「抵当権と根抵当権の違いを応用事例で比較」→時間対効果が低い

改正点は「旧法から何が変わったか」を一言で押さえるだけでOKです。細かい条文よりも「変更の方向性」を理解しておくと、初見の問題でも対応できます。

短期合格の得点シミュレーション

ここまでの科目別戦略を得点に落とし込むと、短期合格でも十分に合格ラインに届くことがわかります。

「全科目を均等に仕上げなければ合格できない」と思っている人は多いですが、それは誤解です。配点の大きい科目に集中し、取りにくい科目は「最低限の得点を守る」と割り切ることで、限られた時間でも合格点に到達できます。

科目配点目標点戦略
宅建業法20点18〜20点完璧に仕上げる
法令上の制限8点5〜6点暗記で固める
税・その他8点5〜6点過去問暗記
権利関係(特別法4問)4点3点過去問で確実に得点
権利関係(民法10問)10点5点基礎+改正点のみ
合計50点36〜40点合格ライン到達

得点の柱は宅建業法の18〜20点です。配点40%のこの科目を仕上げることで、残り3科目にかかるプレッシャーが大きく下がります。法令上の制限・税その他は暗記で安定した点数を確保し、権利関係は特別法3点+民法5点の合計8点を守る。この構造を意識するだけで、勉強の優先順位が自然と決まります。

「満点を狙わない」ことが短期合格の鉄則です。36〜40点を現実的な目標として、配点の大きい科目から順番に仕上げていきましょう。

短期合格でやるべき5つのこと

科目別の戦略が決まったら、次は具体的な勉強の進め方です。短期間で結果を出すために、実際にやるべきことを5つにまとめます。

① テキストは1冊だけ買う

迷っている時間がもったいない。テキストは1冊だけ買って、それを信じて進めてください。

おすすめは「宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト」(LEC東京リーガルマインド)。私もこれで合格しました。

なぜ1冊に絞るのか

参考書Aを読んでいる途中で参考書Bが気になったとします。 でも、どちらの参考書も「全科目を網羅」する設計です。 1冊を80%の完成度にするより、1冊を100%の完成度にする方が確実に点が取れます。 書店に行くと「この参考書のほうが図が多い」「こっちの方が解説が詳しい」と迷いが出ますが、それが一番の時間の無駄です。

② テキストを読む前に問題を解く

テキストを最初から読んでも、どこがどう問われるかわからないから頭に入りません。

問題を解く → 解説を読む → テキストで確認する。

この順番が鉄則です。「こう問われるんだ」とわかってからテキストを読むと、定着率が段違いに上がります。

具体的な1日の進め
  1. 今日のテーマの過去問を3〜5問解く(答えがわからなくてOK)
  2. 解説を読んでなぜその答えになるか確認する
  3. テキストで関連ルールを確認する
  4. 翌日に同じ問題を解いて定着を確認する

「テキスト読み → 問題」より「問題 → テキスト読み」の方が、学習効率が2倍以上変わります。

③ 過去問は最低3年分。できれば7年分

短期間なら過去問3年分を完璧にするのが最優先。余裕があれば7年分に広げてください。

宅建業法と法令上の制限は、過去問の焼き直しが非常に多い。過去問を完璧にするだけで、この2科目はかなりの点数が取れます。

ちなみに私自身は12年分を解きました。全部やり切ったことで「どの年代でも同じ問題パターンが繰り返されている」という感覚が掴め、本番でも初見問題への対応力が上がったと感じています。

12年分を解いていてもう一つ気づいたことがあります。2020年前後を境に、問題の難易度が明らかに上がっています。

2020年は新型コロナウイルスの影響で試験が2回に分けて実施されました(10月と12月)。それ以降の過去問は問い方が複雑になり、単純な暗記だけでは対応しにくい問題が増えています。時間に余裕がないなら、古い年度を薄く広くやるよりも、2020年以降の過去問(直近5〜6年分)を繰り返し解く方が、本番の出題傾向に近い実戦的な練習になります。

過去問の使い方のコツ
  • 1回目:答えを見ながら解く(正解よりも「なぜそうなるか」の理解が目的)
  • 2回目:何も見ずに解く(定着度の確認)
  • 3回目:間違えた問題だけ解く(弱点の集中補強)

「全問正解できた問題」は3回目以降は解かなくてOKです。時間を「まだ解けない問題」に集中させましょう。

④ 宅建業法を最初の1ヶ月で完成させる

3ヶ月の場合:

期間やること
1ヶ月目宅建業法を完璧にする
2ヶ月目法令上の制限+税・その他
3ヶ月目民法(基礎のみ)+全科目の過去問演習

5ヶ月の場合は、1〜2ヶ月目を宅建業法、3〜4ヶ月目を法令・税、5ヶ月目を民法+総仕上げ。

「宅建業法を完璧にする」とは具体的にどういう状態か
  • 宅建業法の過去問(できれば7年分)の正答率が100%になっている
  • 「営業保証金」「弁済業務保証金」「媒介契約」「重要事項説明」の主要テーマで一切間違えない
  • 数字(供託額・有効期間・クーリングオフの日数)を即答できる

正答率が100%になったら、次のステップとしてテキストを通読します。 「過去問は全問正解できるのに、テキストを読むとわからない箇所がある」という状態になったら、それは過去問にまだ出ていない知識です。そこだけを重点的に押さえておくことで、本番の初見問題にも対応できるようになります。

この状態を1ヶ月で作れると、残りの勉強に大きな余裕が生まれます。

⑤ 「合格後の自分」を先にイメージする

勉強が辛くなったとき、「なぜ宅建を取るのか」が明確でないと続きません。

  • 転職で年収を上げたいのか
  • 副業で月5万稼ぎたいのか
  • マイホーム購入で損したくないのか

私の場合は「副業ライターの単価を上げる」という明確な目的がありました。だからモチベーションは一度も落ちなかった。

モチベーションを維持するための小ワザ

スマホのホーム画面に「○月○日 合格発表」と書いたメモをメモ帳アプリで開いておく。 1日の勉強が終わったら手帳に「本日○時間 累計○時間」と書いていく。 累計勉強時間が増えていくのを見るだけで、「ここまでやったんだ」という充実感が出てきます。 私は朝4時に起きるたびに「今日も1時間積み上げられた」と感じることがそのままモチベーションになっていました。

短期合格でやってはいけない3つの勉強法

宅建 勉強時間 1ヶ月

やるべきことと同じくらい重要なのが「やってはいけないこと」です。時間が限られている短期合格ほど、非効率な勉強法が命取りになります。

① ノートにまとめる

これは時間の無駄です。テキストに直接書き込む方が効率的。「まとめる作業」に満足して、実際には覚えていないパターンに陥ります。

私も最初はノートを作ろうとしましたが、途中でやめました。結果的にやめて正解でした。

ノートをやめた後にやったこと

テキストの余白に「ここ頻出」「数字に注意」「過去問で間違えた」など一言メモを書き込む。 これだけで十分です。テキスト1冊が「自分専用の問題集」に育っていきます。

② テキストを最初から順番に読む

テキストの最初は「権利関係(民法)」から始まることが多い。でも民法から始めると挫折率が高い

宅建業法から始めてください。 ルールが明確で理解しやすく、勉強の成功体験を早い段階で得られます。

なぜ民法からだと挫折するのか

宅建のテキストは多くの場合、法律体系に沿って「権利関係(民法)→法令上の制限→宅建業法→税その他」の順番で並んでいます。 でも民法は「最も難しく、最も時間がかかる」科目です。 最初の科目でつまずくと「自分には宅建は無理かも」と感じてしまい、勉強が止まります。 テキストは最初から読む必要はありません。

宅建業法のページを開いて、そこからスタートしてください。

③ 複数のテキストを買い足す

勉強の終盤になると「この参考書だけで大丈夫か?」と不安になって、新しいテキストを買いたくなります。

買い足す必要はありません。 1冊を完璧にする方が、2冊を中途半端にやるよりはるかに効果的です。

「他の参考書も見たい」と思ったときの対処法

書店で立ち読みするのはOKです。 でも実際に買って取り組むのはNG。「立ち読みで確認したら、今使っているテキストに同じことが書いてある」とわかることがほとんどです。

「あのテキストの方がわかりやすかった」と感じても、今のテキストを完璧にする方が合格への近道です。

まとめ:1ヶ月は無理。でも今日始めれば間に合う

宅建 勉強時間 1ヶ月

この記事で伝えたこの記事で伝えたかったことを3つに絞ります。

  • 1ヶ月合格は現実的ではない。 最低300時間の確保が難しいうえ、科目ごとに必要な「慣れ」の時間が絶対的に足りません。
  • 3ヶ月あれば可能性はある。5ヶ月あれば十分戦える。 1日2時間を5ヶ月続ければ300時間に到達します。フルタイムで働きながらでも現実的なペースです。
  • 科目に優先順位をつけることが短期合格の鍵。 宅建業法を最初に仕上げ、特別法で確実に得点し、民法は基礎と改正点だけに絞れば36〜40点は狙えます。

そして最後に、この記事で一番伝えたかったことを書かせてください。

残り1ヶ月しかなくても、全力を尽くして受けてほしい。

合格できる確率が1%でもあるなら受けてください。受けなければ0%ですが、受ければどんなに低くても0%ではない。私自身、「残り6ヶ月では厳しい」と判断して翌年に先送りしたことがあります。1年の重みは先送りするまで実感できません。副業にせよ転職にせよ、動き始めるのが1年遅れれば、収入も経験もすべてが1年分遅れます。

「どうせ無理」と思っても、受けてください。その1回が合格への最短距離になることがあります。

今日からできる次のステップ

この記事を読んで「よし、やってみよう」と思ったなら、今日中に1つだけ行動してください。

まずテキストを1冊買うことです。

手元にテキストがなければ、何も始まりません。私が10ヶ月・600時間の勉強でずっと使い続けたのは「宅建士 合格のトリセツ 基本テキスト」(LEC東京リーガルマインド)1冊だけです。図解が多くて読みやすく、どの科目から開いてもすぐ取り組める構成になっています。どのテキストにするか迷っている方は、実際に使って合格した感想をまとめた記事を参考にしてみてください。

テキストを手に入れたら、最初にやることは「宅建業法のページを開いて、過去問を1問解く」だけです。それだけでOK。完璧な計画より、今日の1問が合格への最短ルートです。

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