「宅建の一問一答って、買ったほうがいいのかな」
「テキストと過去問だけでいい気もするけど、いらないのかな」

教材をそろえる段階で迷うところだと思います。

先に結論を書きます。一問一答は「いらない」のではなく、「使う時期が決まっている」教材です。 学習の初期なら効果があります。ただ、過去問演習が軌道に乗った後は、私は使わなくなりました。

こんにちは、ゆうです。群馬県の自動車部品メーカーで工場勤務をしながら、独学で2024年度の宅建試験に一発合格しました(自己採点45点/合格基準点37点)。

私はトリセツシリーズの一問一答を買って、隙間時間に使っていました。そして途中でやめています。この記事では、買った人間がなぜ使わなくなったのかを正直に書きます。

※本記事はアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト)を含みます。

1. 一問一答とは? 4択との違い

宅建 一問一答

一問一答は、1つの記述に対して「正しいか、誤っているか」を答える形式です。

一問一答4肢択一(本番形式)
問われ方記述1つの正誤を判断4つの選択肢から1つを選ぶ
1問あたり10〜20秒2分前後
鍛えられる力1つの知識の正確さ選択肢を比べて絞り込む力
隙間時間向いているやや不向き

本番の宅建試験は50問すべてが4肢択一です。一問一答はあくまで、その土台を作るための練習形式になります。

2. 【体験】買って、途中で使わなくなりました

宅建 一問一答

私が買ったのはトリセツの一問一答です。アプリにも対応していたので、スマホで隙間時間に解いていました。

使っていた時期は、勉強を始めてしばらくの間です。そして中盤に差しかかったあたりで、開かなくなりました。

やめた理由は「管理しきれなくなった」から

内容が悪かったわけではありません。復習のタイミングを管理できなくなったのが理由です。

私は分野別の過去問を、間隔を空けながら何度も繰り返す方法(大量記憶法)で回していました。1問を10ヶ月かけて10回以上解く進め方です。これだけでも、「どの問題をいつ復習するか」の管理がかなりの量になります。

そこに一問一答が加わると、管理すべき教材が2つになります。新しい分野の学習も進めなければいけない中で、一問一答の復習間隔まで面倒を見る余裕がありませんでした。

そして、こう考えました。

空いた時間で一問一答をやるより、その時間で分野別過去問を復習したほうがいい。

同じ10分なら、本番形式に近いほうに使う。そう判断してからは、隙間時間もすべて4択に切り替えました。無料の過去問サイトも、一問一答モードではなく4択で解いていました。

3. それでも「学習初期なら使う」と思う理由

宅建 一問一答

では買わなくてよかったのかというと、そうは思いません。もう一度受験するとしても、学習の初期段階では一問一答を使うと思います。

理由は、知識ゼロの状態で4択を解くと、1つ1つの記述に向き合えないからです。

4択問題は、4つの記述を読んで一番マシなものを選ぶ形式です。知識が入っていない段階だと、「なんとなく3番っぽい」で正解してしまうことがあります。当たってしまうと、どの記述のどこが間違っていたのかを確認しないまま次に進みがちです。

一問一答なら、記述1つに対して正誤を判断するしかありません。逃げ場がない分、1つずつ丁寧に向き合えます。 法律用語に慣れていない最初の時期は、この形式のほうが効果があると感じました。

使う時期のイメージ

10ヶ月の独学で、どの教材をいつ使っていたかを図にしました。

10ヶ月独学の場合|教材の使いどき

学習初期1〜2ヶ月目
中盤3〜7ヶ月目
直前期8〜10ヶ月目
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
一問一答用語と基本に慣れる
ここで使う だんだん出番が減る
テキスト辞書として逆引き
分からない所だけ開く 通読
分野別過去問4択・メイン教材
勉強時間の大半はここ
無料の過去問サイト隙間時間・4択
昼休み・移動中
年度別・予想模試本番形式
紙で2時間通して解く

一問一答の出番は、最初の1〜2ヶ月です。知識ゼロの段階は、4択より1問ずつ向き合えるこの形式が効きます。ただし分野別過去問が軌道に乗ると役割が重なるので、私は中盤で使うのをやめました。管理する教材を増やすより、その時間を分野別の復習に回したほうが点になります。

※ 10ヶ月で合格した私の場合の目安です。期間が短い場合は、同じ順番のまま全体を圧縮してください。

一問一答は「入口の教材」です。ずっと使い続けるものではない、というのが私の結論です。

4. ただし、4択でも同じことはできます

宅建 一問一答

ここは正直に書いておきます。一問一答が絶対に必要かというと、そうではありません。

4択問題でも、選択肢を1つずつ「なぜ○なのか」「なぜ×なのか」と潰していけば、やっていることは一問一答と同じです。実際、私は分野別過去問を解くときに1肢ずつ根拠を確認していました。1問で4つの記述を検討するので、実質的には一問一答4問分です。

  • 一問一答を使う:形式に強制されて、1つずつ向き合える
  • 4択で1肢ずつ潰す:教材を増やさずに同じ効果を得られる

どちらでも到達点は同じです。教材を1つ増やすか、解き方を変えるかの違いでしかありません。

私は後者を選びました。ここは好みで決めていい部分だと思います。

5. 一問一答の選び方(本・アプリ・無料サイト)

宅建 一問一答

使うと決めた場合の選択肢は3つです。

① 市販の一問一答(2,000円前後)

テキストと同じシリーズでそろえると、用語や説明の仕方が統一されるので迷いません。私が使ったトリセツの一問一答はアプリにも対応していて、本を持ち歩かずにスマホで解けました。

私が実際に使ったのはトリセツシリーズの一問一答です。

② 無料の過去問サイト

無料の過去問サイトにも一問一答形式のモードがあります。お金をかけずに試したいなら、まずここで形式を体験してみるのが早いです。

③ 一問一答アプリ

スマホアプリも多数あります。ただ、解説の質にばらつきがあるので、テキストと解説の説明が食い違わないかは確認しておいたほうがいいです。

6. 一問一答だけで合格できる?

宅建 一問一答

できないと思います。 知識は入っても、本番で点を取る形になりません。理由は4つあります。

① 4択は「比べて選ぶ」試験だから

一問一答で身につくのは、記述1つの正誤を判断する力です。ところが本番で求められるのは、4つ並んだ記述を比べて、一番確からしいものを選ぶ作業です。

厄介なのは、宅建の選択肢には「明確に×とは言い切れないが、他と比べると弱い」ものが混ざることです。2つまで絞ったあと、どちらを取るか。この判断は、選択肢が並んでいる状態でしか練習できません。

一問一答で全問正解できるのに、4択になると迷う。これは知識不足ではなく、訓練していない作業を本番でやろうとしている状態です。

② 個数問題・組み合わせ問題に対応できないから

宅建には「正しいものはいくつあるか」を問う個数問題があります。近年は出題が増える傾向にあり、年度によっては10問前後が出ることもあります。

個数問題は、4つの記述すべての正誤が分からないと答えられません。3つ分かっても、1つ曖昧なら正解できない。1問の中で4回の判断を連続で求められる形式です。

一問一答は1問ずつ区切って解くので、この「連続で判断し続ける負荷」がかかりません。本番で初めて経験すると、思った以上に消耗します。

③ 本番は2時間50問のペース配分があるから

1問あたり2分24秒。この時間感覚は、スマホで一問一答を解いていても身につきません。

一問一答は1問10〜20秒で答えが出ます。テンポがいい分、達成感もあります。ただ本番は、問題文を読み、4つの選択肢を検討し、マークシートを塗るまでが1問です。問題用紙をめくりながら解く感覚も、紙で通して解かないと分かりません。

④ 「分かった気」になりやすいから

これが一番怖いところかもしれません。

一問一答は正答率が上がりやすい形式です。二択なので、知識が曖昧でも半分は当たります。テンポよく○が続くと、仕上がっている気分になります。

私も直前期に似た経験をしました。過去問を何周もして40点以上取れていたのに、市販の予想模試を開いたら合格基準点を割ったんです。できる気になっていただけでした。一問一答だけで進めると、この勘違いがもっと早い段階から起きます。

自分の現在地は、本番と同じ形式でしか測れません。

結論:一問一答は「覚えるための教材」

整理すると、こうなります。

項目一問一答4択の過去問
知識を入れる向いている向いている
選択肢を比べるできないできる
個数問題への対応できないできる
時間感覚を作るできないできる
現在地を測る不向き向いている

一問一答は覚えるための教材、4択は点を取るための教材です。だから初期は一問一答でもいいのですが、最後まで一問一答だけということにはなりません。

7. まとめ:一問一答は「入口の教材」

宅建 一問一答
  • 一問一答は「いらない」のではなく、使う時期が決まっている教材
  • 私はトリセツの一問一答を買い、隙間時間に使ったが、中盤で使わなくなった
  • 理由は、復習間隔を管理する教材が増えすぎたから。同じ時間なら分野別過去問の復習に回すほうが効果的だと判断した
  • 使うなら学習初期。知識ゼロの段階では、1つずつ向き合える形式が効く
  • ただし4択でも、1肢ずつ根拠を潰せば同じ効果がある。教材を増やすか、解き方を変えるかの違い
  • 一問一答だけでは合格できない。本番は4択・2時間50問

迷っているなら、まずテキストと分野別過去問の2冊から始めて、必要になったら足すのが無駄がありません。

増えるのは勉強時間ではなく、管理の時間です

最後に、教材を増やそうとしている方へ伝えたいことがあります。

私が一問一答をやめた理由は、内容ではなく管理でした。教材が1つ増えると、解く時間だけでなく「どれをいつ復習するか」を考える時間が増えます。朝2時間しかない中で、この管理コストは想像よりも重くのしかかりました。

教材を買い足すたびに、勉強が進んでいる気持ちにはなります。でも実際に増えているのは、机に向かう前に迷う時間のほうです。その時間は、子どもと過ごせたはずの時間でもありました。

クレアールの資料請求でもらえる『非常識合格法』は、何をやって、何をやらないかを決める考え方をまとめた本です。定価1,650円の市販書籍が、そのまま無料で届きます。

教材を1冊増やす前に、まず「増やさない基準」を持ってください。迷う時間が減れば、その分は自分と家族に戻ってきます。

\ 先着100名 /

非常識合格法の書籍を無料で受け取る

※入力は1〜2分。私の場合は2日でポスト投函されました。