「宅建の勉強、できればお金をかけたくない」
「無料の教材だけで合格できないかな」
受験を考え始めた段階なら、まずそう思うのが自然だと思います。私もそうでした。
先に結論を書きます。無料で使えるものは想像以上にそろっています。ただし、完全無料での合格はおすすめしません。
こんにちは、ゆうです。群馬県の自動車部品メーカーで工場勤務をしながら、独学で2024年度の宅建試験に一発合格しました(自己採点45点/合格基準点37点)。通信講座は使わず、市販の教材と無料のサービスを組み合わせた勉強です。
この記事では、実際に使った無料教材を全部公開したうえで、どこまで無料で行けて、どこからはお金を払うべきかの線引きを書きます。読み終える頃には、自分の予算で何をそろえればいいかが決まっているはずです。
※この記事にはプロモーションを含みます。
1. 宅建の勉強で無料で使えるもの

2026年時点で、無料で使えるものを整理します。
| 種類 | 何ができるか | 私の使用 |
|---|---|---|
| 過去問サイト | 過去問を年度別・分野別に解ける。解説つき | ◎ 毎日使った |
| YouTube | 科目ごとの解説動画、語呂合わせ | ◎ 分からない論点の補強に |
| 暗記カードアプリ | 自分で作ったカードで暗記 | ○ 直前期だけ |
| 予備校の無料模試 | 本番形式の模試を無料で受験 | ○ LECの0円模試 |
| 出版社の法改正・統計資料 | 最新の改正点と統計データ | ○ 直前期に確認 |
| 漫画・入門書の試し読み | 雰囲気をつかむ | × 使わなかった |
このうち、私が「これがなければ合格していない」と思うのは最初の2つです。
2. 【実際に使った】無料教材3つ

ここからは、私が10ヶ月の独学で実際に使った無料教材を3つ紹介します。
先に言っておくと、無料だからといって補助的に使っていたわけではありません。過去問サイトは勉強時間の大半を占めたメイン教材ですし、YouTubeがなければ理解できないまま放置した論点がいくつもありました。無料のものが勉強の中心にあって、市販の教材がそれを支えていた、というのが実際の形です。
一方で、使ってみて「これは向いていなかった」と感じたものもあります。そのあたりも正直に書きます。
① 過去問サイト|勉強時間の大半はここ
無料の過去問サイトは、宅建の独学における最強の武器です。年度別にも分野別にも解けて、解説まで付いていて、スマホで完結します。
私は昼休みの15分で、スマホから4択形式で8〜10問解いていました。工場勤務だと参考書は職場に持ち込みにくいのですが、スマホならポケットから出すだけです。
一問一答ではなく4択で解くのがポイントです。本番は4つの選択肢を比べて選ぶ試験なので、隙間時間でも同じ形式にしておくと、選択肢を切る感覚が鈍りません。
② YouTube|分からない論点だけ、ピンポイントで
テキストを読んでも腑に落ちない論点は、YouTubeで補強していました。私がよく見ていたのは、棚田行政書士の不動産大学と、国際弁護士Tokyo Joeの宅建講座の2つです。
大事なのは、動画を最初から順番に見ないことです。講義代わりに全部見ようとすると、それだけで何十時間も溶けます。「どうしても分からない1論点」を検索して、その部分だけ見る。見つけた語呂合わせはテキストの余白に書き込んで、動画には二度と戻らない。この使い方が一番効率的でした。
③ 暗記カードアプリ|直前期だけ使いました
直前期に使ったのが、WordHolicという無料の暗記カードアプリです。宅建専用のアプリではなく、自分でカードを作るタイプのものです。
私の使い方はこうでした。
- 覚えたいテキストのページを写真で撮る
- その写真を答え側に設定する
- 表には「8種制限の一覧は?」のような簡単な質問を置く
自分専用の暗記カードが作れるので、苦手な部分だけを繰り返せます。
ただし正直に書くと、カードを作る時間はあまり取れませんでした。 朝2時間しかない中で、カード作成に時間を使うくらいなら過去問を1問でも多く解いたほうがいい、というのが実感です。使ったのは本当に覚えられない数項目だけでした。
番外|LECの0円模試
直前期に、LECが実施している0円模試を受けました。本番形式の模試を無料で受けられるので、独学者は使わない手はありません。
ただし、無料模試だけで足りるとは思いません。私は市販の予想模試も3冊買って解いています。
3. 無料だけで合格できる? 結論:できるが、時間と手間が倍かかる

ここまで読むと「無料でいけるのでは」と思うかもしれません。
私の結論はこうです。無料だけでも合格はできます。ただし、かかる時間と手間が大きく増えます。
宅建の知識そのものは、無料の教材で十分に手に入ります。過去問も解けるし、解説も読める。動画で講義も受けられる。「無料では知識が足りないから受からない」ということはありません。
問題は、そこにたどり着くまでの時間です。無料の教材を中心に勉強して強く感じたのは、限界ではなく、とにかく時間がかかるということでした。
たとえば、どうしても理解できない論点が出てきたとします。通信講座なら質問チケットを使って講師に聞けば、数時間から1日で答えが返ってきます。無料の場合はYouTubeで検索することになりますが、
- 検索して出てきた動画に、知りたい説明が入っているとは限らない
- 20分の動画を見て、結局その論点に触れていないこともある
- 別の動画を探して、また最初から見る
これを繰り返していると、1つの疑問を解決するのに1時間かかることも普通にあります。お金を払わない代わりに、時間で払っているという状態です。
そしてもう一つ、無料の情報には順番がありません。 どの科目から手をつけて、どういう配分で進めるのか。ここは自分で調べて組み立てるしかありません。
私も勉強を始める前、勉強法や科目の順番(宅建業法 → 民法 → 法令上の制限 → 税 → その他)をかなりの時間をかけて調べました。いま思えば、この調査に使った時間こそ、一番もったいなかった部分かもしれません。
4. 最低限お金をかけるべきは、この2冊

私の結論は、テキストと分野別過去問の2冊には払うべきというものです。理由は3つあります。
1. 法改正に対応している 宅建は毎年法改正があり、出題の根拠は試験年度の4月1日時点で施行されている法令です。ネット上の無料情報には、改正前のまま更新されていないものが混ざっています。最新版の市販テキストなら、この心配がありません。
2. 体系立った順番で並んでいる 無料の過去問サイトは「解く場所」であって、「学ぶ順番」は示してくれません。テキストは、初学者が理解できる順に並んでいます。
3. 紙で解く経験が必要 本番は紙のマークシートで、2時間で50問を解く試験です。スマホのタップ操作だけでは、問題用紙をめくりながら解く感覚や時間配分が身につきません。
この2冊でだいたい6,000円程度です。私は結果的に教材費17,000円(受験料込みで25,200円)を使いましたが、最低ラインだけなら受験料と合わせて1万5,000円ほどに収まります。
どのテキストを選ぶかは、こちらで全教材をレビューしています。
5. 私が実際に使った「無料+有料」の組み合わせ

正直に書くと、私自身は教材に17,000円払っています。 最低ラインの2冊で止めず、買い足した結果です。
| 用途 | 使ったもの | 費用 |
|---|---|---|
| 学ぶ順番・体系 | トリセツ 基本テキスト | 約3,000円 |
| メインの演習 | トリセツ 分野別過去問題集 | 約3,000円 |
| 隙間時間の演習(紙) | トリセツ 一問一答 | 約2,000円 |
| 本番形式の演習 | わかって合格る宅建士 年度別過去問題集 | 約3,000円 |
| 直前期の実力確認 | 市販の直前予想模試3冊 | 約6,000円 |
| 隙間時間の演習(スマホ) | 無料の過去問サイト | 0円 |
| 分からない論点の補強 | YouTube | 0円 |
| 直前期の暗記 | 暗記カードアプリ | 0円 |
| 本番形式の練習 | LECの0円模試 | 0円 |
| 合計 | 約17,000円 |
ただ、この17,000円が全部必要だったかというと、そうではありません。
一問一答は買いましたが、分野別過去問を何周も回していたので、ほとんど開きませんでした。年度別過去問も、無料の過去問サイトで代用できます。この2冊を除けば12,000円です。
逆に、予想模試3冊の6,000円は削らなくて正解でした。過去問は答えを覚えてしまっていて、できる気になっていただけだと気づかせてくれたのが市販模試です。ここを無料模試1回だけで済ませていたら、本番で足元をすくわれていたと思います。
お金を払ったのは「順番」と「紙」に対してだけです。知識そのものの補強は、すべて無料でまかないました。この組み合わせで45点が取れています。
6. まとめ:無料でできることと、払うべきところ

- 過去問サイト、YouTube、暗記アプリ、無料模試。無料で使えるものは十分そろっている
- ただし無料には「知りたい情報にたどり着くまでに時間がかかる」という弱点がある
- 無料の情報には学ぶ順番がない。自分で組み立てる時間が必要になる
- 最低限お金をかけるべきはテキストと分野別過去問の2冊(約6,000円)
- 知識の補強は無料で十分。払うのは「順番」と「紙」に対して
無料でそろえられるものは、遠慮なく使ってください。私も過去問サイトとYouTubeがなければ、独学で45点は取れていません。
調べている時間が、一番もったいない
最後に、無料にこだわりたい方へ正直に書きます。
私は勉強を始める前、勉強法や科目の順番を調べるのにかなりの時間を使いました。無料で情報を集めようとすると、どうしてもこうなります。1つの疑問に1時間、進め方の調査に何日も。
その時間は、家族と過ごせたはずの時間でした。朝4時に起きて確保した2時間を、勉強ではなく「勉強のやり方を探すこと」に使っていた日もあります。合格まで600時間かかったうち、何時間かは確実にここで消えています。
クレアールの資料請求でもらえる『非常識合格法』は、どの順番で、どこまでやれば受かるのかをまとめた本です。定価1,650円の市販書籍が、そのまま無料で届きます。私が何日もかけて調べた部分が、1冊にまとまっていると思ってください。
無料で情報を集めたい人にこそ、一番効率のいい無料だと思います。まずはここから始めて、浮いた時間は家族に使ってください。