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「仕事と育児で時間が足りなくて、計画通りに進まない……」
「テキストがまだ終わっていない。10月に本当に間に合うの?」
「模試の点数がボロボロで、自分が今までやってきたことが全部無駄に思えてきた」

7月後半。本試験まで残り3ヶ月を切るこの時期、多くの受験生が強い不安と焦りに襲われます。

めちゃくちゃ分かります。

私も群馬県の自動車部品工場で15年以上、立ち仕事のフルタイム勤務をしながら独学で勉強していましたが、直前期は毎日「このままじゃ落ちる」という焦りと情けなさで胃をキリキリさせていました。

でも、先に結論をお伝えします。

その焦りは、勉強法が間違っているからでも、あなたが弱いからでもありません。むしろ、直前期に焦っていない受験生の方が危ないです。

私はその焦りから逃げずに、「今日1問を解くためのガソリン」に変え続けた結果、本試験で45点(合格基準点37点)を取って一発合格できました。

この記事では、直前期の焦りに飲み込まれずに10月まで走り切るための、4つの具体的な行動をお伝えします。精神論だけで終わらせず、今日そのまま真似できる形にしました。

この記事を読み終えるとわかること
  • 直前期の焦りが、なぜ「危険信号」ではなく「正常な反応」なのか
  • 他人の進捗(SNS)を遮断して、自分のペースを守る具体的な設定手順
  • 焦って机に向かえない日の「ゼロにしない」最低ラインの決め方
  • 通勤・皿洗い・洗濯を勉強時間に変える「耳学」の組み込み方
  • 工場勤務15年のパパが、劣等感を抱えたまま45点を取るまでの話

1. 【共感】7月〜8月、受験生を襲う「4つの暗闇」

宅建 直前期 不安

直前期に入ると、受験生の前には主に4つの壁が立ちはだかります。あなたはどれが一番きついでしょうか。

暗闇のタイプ具体的な症状この記事での対処法
① 時間の闇残業と家事で勉強時間が物理的に足りない。土日にまとめてやろうとして疲労で潰れる術②(ゼロにしない基準)
② 進捗の闇テキストが終わらない。「7月でこれは手遅れ」という他人の声にパニックになる術②+術④(現在地の確認)
③ 比較の闇模試が20点台で絶望。SNSには「38点でした!」の報告が溢れている術①(情報遮断)
④ 恐怖の闇「今年もあの1点差で泣くのか」というリベンジ組のプレッシャー術④(恐怖の使い方)

この壁を前にして、多くの人が本番前に自分からペンを置いてフェードアウトしていきます。

これは私の印象論ではなく、数字にはっきり出ています。

「6万人が、試験会場に来ていない」という事実

試験実施団体である不動産適正取引推進機構(RETIO)が公表している令和6年度の試験結果を見てください。

申込者数は301,336人。それに対して、実際の受験者数は241,436人。受験率は80.1%です。

差し引き、約6万人が申し込み料を払ったのに、試験会場に現れていません。

宅建の受験手数料は8,200円。しかも、いったん払った受験手数料は、申込みが受付されなかった場合と試験中止の場合を除いて返還されません。

8,200円を捨てることになると分かっていて、それでも当日来ない人が6万人いる。理由はさまざまでしょうが、この中に「勉強が間に合わなくて、受けるのが怖くなった人」がかなり含まれているのは間違いないと思います。

ちなみに私が住んでいる群馬県も同じです。令和6年度の群馬県の申込者は2,950人、受験者は2,411人で受験率81.7%。500人以上が来ていません。

つまり、あなたが今戦っている相手は、24万人の受験者だけではありません。「本番前に自分から降りる」という選択肢そのものです。

そしてこれは、裏を返せば大きなチャンスでもあります。

令和6年度の合格者数は44,992人、受験者に対する合格率は18.6%。でも、申込者301,336人を分母にすると、合格率は約14.9%まで下がります。この差の正体が、当日来なかった6万人です。

とりあえず10月に会場の席に座るだけで、あなたは申込者の上位80%に入っています。 ここでフェードアウトするのが、いかにもったいないか。

その感情の裏には、もう一つ見落とされている事実があります。

2. 直前期に焦っているのは、むしろ正常です

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① 焦っていない人は、そもそも土俵に立っていない

勉強を全くしていない人、最初から諦めている人は、不安も焦りも感じません。

不安になるのは、あなたが睡眠時間や趣味の時間を削って、本気で合格しようともがいてきたからです。焦りは、自分の生活を変えようとしている人にしか訪れません。

宅建は令和6年度で受験者241,436人に対し合格者44,992人、合格率18.6%。約20万人が落ちる試験です。その試験で「絶対に受かる」と直前期に言い切れる人の方が、むしろ少数でしょう。

② 「適度な緊張」がパフォーマンスを上げるのは、100年以上前から知られている

心理学にヤーキーズ・ドッドソンの法則というものがあります。<cite index=”6-1″>心理学者のロバート・ヤーキーズとJ・D・ドットソンが1908年にネズミを用いた実験で発見した、学習活動に対する動機づけは適切なレベルにあることが必要だとする理論</cite>です。

ポイントは、ストレスという刺激が極端に強すぎても弱すぎてもパフォーマンスは低下し、「適切な緊張状態」であると集中力が増してパフォーマンスが高まるという点。極度の高ストレス下や極度の低ストレス下では、適度なストレス下にある場合に比べて記憶や知覚の正確さが劣るとされています。

つまり、焦りそのものが敵なのではなく、焦りが「パニック」まで振り切れてしまうことが問題なのです。

4月に「へえ、そうなんだ」とのんびりテキストを眺めていた頃より、7月の今の緊張感の方が学習には向いています。やるべきは焦りを消すことではなく、パニックゾーンに落ちないように調整することです。

その具体策が、次の4つです。

3. 焦りをパニックにしないための「4つの行動」

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私が直前期に実際にやっていたことを、今日そのまま真似できる形で書きます。

術①:他人の「模試38点」を見えなくする(所要時間3分)

SNS、特にXは直前期の受験生にとって劇薬です。「模試で合格点超えました」「過去問10周目完了」という他人の報告は、今のあなたにとって1ミリのメリットもありません。

今日3分でやること(Xの場合)
  1. 設定とプライバシー → プライバシーと安全 → ミュートとブロック
  2. 「ミュートするキーワード」を開く
  3. 「模試」「宅建 点」「合格確実」など、目にしたくない単語を追加
  4. 期間は「本試験の翌日まで」に設定する(Xはミュート期間を指定できます)
  5. スマホのホーム画面から、SNSアプリを2ページ目以降に移動する

ここまでやって、代わりにホーム画面の一等地に「過去問アプリ」か「宅建試験ドットコム」のショートカットを置いてください。

他人の38点を眺める時間を、自分の弱点を1つ潰す時間に変える。これだけです。

術②:「ゼロにしなかった日」の基準を、事前に決めておく

「今日も予定通り3時間できなかった」と自分を責めるのは今日でやめましょう。挫折する人の多くは、完璧主義が原因で「できなかった」と自己嫌悪に陥り、そのまま完全にストップしてしまいます。

大事なのは、疲れ切った日に「これだけやればゼロじゃない」というラインを、元気なうちに決めておくことです。

私が使っていた3段階の基準(コピペして使ってください)

【元気な日】過去問 30問 + 間違えた問題のテキスト確認
【普通の日】過去問 10問
【限界の日】過去問 1問 or 講義動画を5分流し聞き ← これでもゼロじゃない

ポイントは「限界の日」のラインを、笑ってしまうくらい低く設定すること。ここを「1時間」にすると、達成できない日が続いて自己嫌悪の入り口になります。

私は寝落ちしそうな日でも、スマホで過去問を1問だけ開いて閉じていました。それでも「今日はゼロじゃなかった」と言えます。1日をゼロにしなければ、記憶のメモリは繋がり続けます。

術③:机で文字が滑る日は、耳に切り替える

焦りがピークに達すると、テキストを開いても文字が滑ってイライラします。その状態で机に縛り付けられても、時間が減るだけです。

そういう日は、一旦テキストを閉じてください。

私の場合、耳学は毎日の生活に組み込んでいました。机に向かうのは朝4〜6時の2時間だけですが、耳を使える時間はその周りにいくらでもあります。

私が実際に耳学していた時間帯

場面1回あたり頻度使っていたもの
通勤の車内(片道15〜20分)往復30〜40分毎日カーステレオ(スマホはしまう)
皿洗い10〜15分毎日Bluetoothイヤホン
洗濯を干す・畳む10〜15分毎日Bluetoothイヤホン
土曜のゴミ捨て(集積所まで往復)約10分週1回Bluetoothイヤホン

私は合計で約600時間勉強しましたが、正直なところ、このうち耳学が何時間だったのかは分かりません。あまりに日常に溶け込んでいて、「勉強した」という感覚すらないまま終わっていたからです。

でも、それでいいと思っています。気合いを入れて確保する時間ではなく、気づいたら終わっている時間。だからこそ、疲れ切った直前期でも途切れませんでした。

特に通勤の車内は、私にとって一番安定した耳学タイムでした。カーステレオで音声を流して、スマホは完全にしまう。画面を見られない状況だからこそ、逆に音声に集中できます。

私が実際に聴いていたチャンネル
  • 国際弁護士Tokyo Joe(権利関係の理解が進まないとき)
  • 棚田行政書士の不動産大学(語呂合わせで暗記が定着しないとき)

再生速度は1.5倍。最初は速く感じますが、1週間で慣れます。

そして、この耳学が一番効くのは「焦っているのに机で頭に入らない日」です。手は動いていなくても、耳では宅建に触れている。「今日も勉強はゼロじゃなかった」と言えるだけで、夜の自己嫌悪がかなり減ります。

※車の運転中は、私がやっていたようにカーステレオで音声のみを流し、スマホは操作できない場所にしまってください。運転中のイヤホン使用は、道路交通法第71条に基づき各都道府県の公安委員会が定める遵守事項で禁止されている地域が多く、「運転に必要な音が聞こえない状態」と判断されれば安全運転義務違反(第70条)に問われる可能性があります。片耳だけなら大丈夫という規定はどこにもありません。歩行中も周囲の安全に十分注意してください。

術④:恐怖から目を背けず、期限に変換する

「今年も落ちたら、来年の今頃も同じように眠い目をこすって勉強している」

この恐怖から目を背けないでください。むしろ、正面から見据えた方がいい。

やること:紙に1行書いて、机に貼る

私が机に貼っていたのは、こんな一文です。

この生活は、今年の10月で終わらせる。

恐怖を「勉強しない理由」にするのではなく、「今日もう1問解いて、今年で決着をつける」ための期限に変換する。逃げ道を塞ぐと、意外とペンは動きます。

4. 【本音】工場の立ち仕事15年。私も毎日「情けなさ」と戦っていた

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少しだけ、私の話をさせてください。

私は工業高校を卒業して、15年以上自動車部品工場で立ち仕事をしてきました。毎日同じ作業の繰り返しで、給料はほとんど上がらない。PCのキーボードを打つのすら不慣れでした。

「自分には何のスキルもない。このまま歳を取って体を壊したら、家族はどうなるんだろう」

その焦りから、宅建の勉強を始めました。

勉強時間は朝4時から6時までの2時間。7時過ぎに家を出て、立ち仕事で足腰は悲鳴を上げ、帰宅後は子どもの世話。夜はもう机に向かえる状態ではないので、勉強はすべて朝に寄せていました。

とはいえ、早起きを始めた最初の頃は本当にひどかったです。4時に起きてテキストを開いたはずなのに、気づくと5時半で、開いたページが1ページも進んでいない。座ったまま寝ていたわけです。「2時間確保したはずなのに、何をやっているんだ自分は」と、朝から情けない気持ちで会社に向かった日が何度もありました。

そして、宅建を受験することは、妻以外の誰にも言っていませんでした。

会社の同僚にも、友人にも、親にも。「受けます」と言って落ちたときの惨めさに耐えられる自信がなかったからです。だから、誰からも「頑張ってるね」と言われることはないし、模試の点数がボロボロでも誰にも相談できない。ひたすら一人でした。

正直、この孤独が一番きつかったです。

それでも諦められなかった理由は、はっきりしていました。

「娘たちがやりたいと言った習い事を、お金を理由に諦めさせたくない」 「『自分には何もない』というこの劣等感を、この資格で叩き潰したい」

特別な才能があったわけではありません。ただ、「今年で終わらせる」と決めて、朝4時に起き続けただけです。

結果として本番で45点を取り、その後の副業でも変化がありました。

宅建を取る前、Webライターとして受けていたのはファッション系の記事で、文字単価は0.5円。それが宅建取得後、初めて受注した不動産投資の案件で文字単価2.0円になりました。その後、賃貸向けの火災保険の記事(3,000文字)で記事単価20,000円をいただいたこともあります。

同じ人間が、同じように文章を書いているだけです。違うのは「宅建士」という資格があるかどうかだけでした。

今、不安で潰れそうになっているあなたへ。

その情けなさや悔しさは、合格した瞬間に「あのとき諦めなかった自分への自信」に変わります。私にとってはそれが、45点という数字よりもずっと大きな収穫でした。

5. もし、一人でのペース管理に限界を感じているなら

宅建 直前期 不安

ここまで独学前提で書いてきましたが、正直に言えば、独学が全員に向いているとは思いません。

  • スケジュールが崩れるたびに自己嫌悪になって、勉強が止まってしまう
  • わからない論点で詰まったとき、調べるだけで30分溶けて焦りが倍増する

この2つに心当たりがあるなら、残り3ヶ月をペースメーカーのある環境に切り替えるのも一つの判断です。私自身、独学を選んだ結果、勉強前のリサーチだけで10〜20時間は使いました。残り時間が限られている人にとって、この時間のロスは痛いです。

たとえばフォーサイトの宅建通信講座なら、

  • 生活スタイル(使える曜日・時間帯)を入力すると、スマホアプリ「ManaBun」が試験日までのスケジュールを自動で組んでくれる
  • 詰まった論点を講師に直接質問できるので、「自分で調べる時間」を「次に進む時間」に変えられる
  • eライブスタディ(生配信)で他の受験生と競えるので、一人で抱える孤独感が薄れる

紙テキストなしのデジタルプランなら19,800円。紙も欲しいならバリューセット2(64,800円)が標準です。

ただし、直前期からの申し込みには正直な注意点もあります。フォーサイトのテキストは合格点に絞った薄型設計なので、難問や新傾向には「載っていない」ことがある。これは受講者アンケートでもほぼ全員が指摘していた点です。この弱点も含めて詳しくは別記事にまとめました。

👉 【合格率75.0%】フォーサイト宅建講座の評判・口コミは?受講者5名の本音と独学合格者の正直レビュー

まずは無料の資料請求でテキストサンプルとManaBunの操作感を試して、自分に合うか確かめてから判断してください。直前期に合わない教材を買うのが、一番のロスです。

👉 フォーサイト宅建士講座の公式サイトはこちら(無料資料請求)

※スタディング・アガルートとの比較で迷っている方は、【2026年版】宅建の通信講座おすすめ主要3社を比較|独学45点合格者がタイプ別に徹底解説も参考にしてください。

まとめ:焦りは、消さなくていい

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長くなったので、最後にこれだけ持ち帰ってください。

焦りは、あなたが土俵に立っている証拠です。 諦めた人は焦りません。むしろ直前期に一切焦っていない人の方が、現実が見えていない分だけ危ない。適度な緊張がパフォーマンスを上げることは、100年以上前から知られています。消すべきなのは焦りそのものではなく、焦りがパニックに振り切れてしまうことだけです。

そして、あなたが思っているより脱落者は多い。 令和6年度は、申込者301,336人のうち約6万人が試験会場に来ていません。8,200円を捨ててでも来られなかった人が、それだけいるということです。10月にあの席へ座るだけで、あなたは申込者の上位80%にいます。

だから、今日やることは1つで足ります。 過去問を1問。それも無理なら、皿を洗いながら講義音声を5分流すだけでいい。ゼロの日さえ作らなければ、記憶のメモリは繋がり続けます。

7月後半は、一年で一番きつい時期です。模試の点数でメンタルが削られ、SNSを開けば誰かの38点が流れてくる。

でも、ここで這いつくばって続けた人が、10月の本試験のあとに「あのとき諦めなくてよかった」と言える側に回ります。私も、朝4時に起きて座ったまま寝落ちしていた側の人間でした。

今日、1問だけ解きましょう。それで十分です。


参考にした一次情報

  • 一般財団法人 不動産適正取引推進機構「令和6年度宅地建物取引士資格試験結果の概要」(申込者数・受験者数・受験率・合格率) https://www.retio.or.jp/wp-content/uploads/2024/12/2024result.pdf
  • 一般財団法人 大阪府宅地建物取引士センター「令和6年度 宅建試験について」(受験手数料・返還規定)
  • Yerkes, R.M. & Dodson, J.D. (1908) ヤーキーズ・ドッドソンの法則
  • 道路交通法 第70条(安全運転の義務)・第71条第6号(公安委員会遵守事項)

次のアクションは、こちらの記事からどうぞ。

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